木工世界の扉を開いて、まもなく耳にするようになった言葉「治具(じぐ)」
治具ってなんだ?と思ったので調べてみました。
冶具の元になった言葉は、英語の「jig」です。英語の「jig」の意味と日本での説明はほぼ同じで「治具とは加工をする際に、加工されるもの(ワーク)を固定し、加工の案内をしてくれる、補助的な役割をもった装置で、補助工具ともいわれる」とあります。 英単語が元なためか、カタカナで「ジグ」と表記されることもあるようで、その「jig」という言葉に、治具、または、冶具と当て字されたようです。
木工作家さんの工房に尋ねると、必ず自作の治具があります。
それぞれに良く考えられた作りになっており使い方を伺うと、とても嬉しそうに説明してくれます。加工の作業を効率良くするため、難しい作業の補助としての道具を自ら考え、治具作りも楽しんでいるように感じました。
造園業でも、基礎となる土を突き固めるタコ、石工道具などの柄、庭造りや仕上げ掃除に使う手ぼうきなど手仕事道具を自作されている方がいます。
異なる分野でも通じるものがあり、”仕事を楽しみ、より良くするための努力は惜しまない”作り手さんの心持ちが伝わります。
私もそんな作り手さんの心持ちを見習い、まずは先輩方の真似をして自分のものに消化し、自分(自)の道具(具)「自具(じぐ)」を作りながら、自分らしいモノづくりをしていけたらと思います。
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