ふわりとした可憐で涼し気な白い花びらにラベンダー色のマーシュマロウの花。
まわりの伸びた雑草に埋もれそうになりつつも、かわいい花を咲かせてくれました。
ハーブのマロウといえば、レモンを入れると青からピンクになるという「夜明けのハーブティ」ブルーマロウやバタフライピーを連想してしまいましたが、こちらはその近緑種のアオイ科タチアオイ(ビロードアオイ)属、和名ウスベニタチアオイ(薄紅立葵)、ビロードアオイ、ヨーロッパ東部原産の多年草。
ヨーロッパでは2000年に渡り薬用、医療用にも使われ、1000種もあるマロウの中でも最も薬用効果が強いと言われています。
花、葉、根をお茶として飲む、マウスウォッシュ、湿布として使うという方法で、効能は咳、のどの痛み、気管支炎、口内炎、また消化器官の炎症、胃の粘膜保護、便秘の解消など。
効能は広く効果は期待できますが、摂取しすぎると下痢を起こしたり、他の薬の吸収に弊害があるなど安全性が確実なわけではありませんのでご注意を。
ところでマーシュマロウの特徴でもある根の粘液質は、かつてあるお菓子に使われていました。そう、名前から連想される「マシュマロ」です。
ココアに浮かべたマシュマロや、キャンプで焼きマシュマロを楽しむのも楽しいもの。
現在では水あめ、砂糖、コーンスターチ、ゼラチン、卵白などを原料とし、スイーツ、お菓子として世界中に広まっていますが、フランス発症の当時のマシュマロは、植物のでんぷんを使ったのどの痛みを緩和するための薬用食品だったそうです。
マシュマロの起源がハーブの根っこにあったとはちょっと驚きですね。
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