しっかりと花びらを閉じた蓮の花、と蓮の実です。
今年の夏は蓮の花が満開になっている水辺を何度か見かけました。優雅に開いた花びらが並ぶ水面はやはり神秘的で、魅力的。
蓮は朝早く日の出と共にゆっくりと時間をかけて咲き、昼前にはまたゆっくりと閉じていくといいます。厳密に言うと開花何日目かによって花色と開く時間帯も変わっていくようなのですが、ほぼ午後にはツボミに戻っている状態。ということになります。
そしてこれを3、4日繰り返して、散ってしまう。散り際もなんとも潔い。
蓮(ハス):ハス科ハス属、英名Lotus(ロータス)、原産地…についてインドやエジプト、中国などの記載も見かけますが、少し掘り下げてみると日本蓮学会さんの記述によれば「原産地は<不明>が正しい」そう。
何といっても蓮は1億5千年前の白亜紀の化石からも見つかっている、古い、古い植物。
その頃の地球の姿を想えば、原産地が特定できない、というのは頷けます。
その神秘性もあるのか、古代インドやエジプトでも神の花、神聖な植物、日本でも極楽浄土に咲き乱れる花として登場しますし、ヨガや瞑想の世界でもシンボル的に扱われます。
朝日とともに開く花は太陽信仰につながり、また根は泥の中にありながら、葉や花は泥に染まることなく美しく保もたれるロータス効果の不思議、「泥中の蓮」は汚れた環境にあっても、それに染まらない清さ正しさ、を象徴しています。
花言葉は「神聖」「清らかな心」。
蓮に関する逸話や神話、興味深いエピソードは多いので、また機会を見つけて紹介してみたいと思います。
蓮の開花に出会えたらぜひミステリアスな花姿を楽しんでみてくださいね。
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