剪定ブログ-お庭の剪定伐採作業実績&日記

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リリオペ。控えめに咲く水の妖精の花「フイリヤブラン」

美しい斑入りの葉をスッと伸ばし薄紫色の小さな花が集まって咲く「斑入り藪蘭(ヤブラン)」。控えめながら趣きもある可愛らしい花姿、日本の秋風景にも溶け込む美しい植物です。


藪蘭(ヤブラン):画像の品種は葉に白い腑が入った斑入りヤブラン。キジカクシ科(ユリ科)ヤブラン属、原産地は日本・東南アジア、春先に咲く同じキジカクシ科のムスカリに似ていることからサマームスカリ。

また学名Liriope muscariからの別名をリリオペ、日本の園芸店でもリリオペの名称がよく使われているようです。

可愛らしい花姿ですが、性質はとても強く乾燥にも湿気にも負けない逞しさがあります。開花期は夏の終わりから10月頃ですが、グランドカバーとして年間通して流通があり、寒さにも強く鉢植えでも屋外でも大丈夫です。

実際、画像のヤブランも、屋外にある鉢植えですが特別な手入れをすることなく毎年季節になるとふとそこに咲いて姿を見せてくれます。(今年は少し剪定してあげようと思います…)

学名でもある「リリオペ」は、ギリシャ神話に登場する美しい水の妖精(ニンフ)の名前。

そしてリリオペの息子は川の神ケーピソスとの間にもうけた子、ナルキッソス。リリオペは「ナルシスト」の語源にもなる水仙に姿を変えてしまった美少年、ナルキッソスのお母さんだったのですね。

華やかな水仙の花とヤブラン、雰囲気も違うのでここでつながりが出てくるとはちょっと意外な気もしましたが、毎年春先には(偶然ですが)庭のこのヤブランのそばには黄色の小ぶりな水仙ナルキッソス・プルボコディウムが(自然と)咲くのも意味があるのかも・・・?