秋から冬へ。気温が下がる日も増え街路樹にもある銀杏(イチョウ)や紅葉(モミジ)もグリーンから黄色、紅、と染まり、街中でも美しい風景が楽しめる季節となりました。
画像はまだグリーンカラーも残る緑黄紅の3色が混在するイロハモミジです。
イロハモミジ(イロハカエデ):ムクロジ科、カエデ属、植物名としては「モミジは楓(カエデ)」。赤や黄色に染まった樹木の呼び名が「モミジ」というちょっと不思議な植物です。
日本に広く分布し、休眠期に美しい自然樹形に剪定することで、春から秋まで四季を通して美しく色付く葉を楽しめるので、庭木やシンボルツリーとしても好まれています。
「紅葉(こうよう)を見に出かける」ことを「紅葉狩り(もみじがり)」と言いますが、キノコ狩り、潮干狩り、ブドウ狩り、と同じようにモミジ狩りは「紅葉を食べる」と認識している人も意外と多いのだとか。
紅葉も天ぷらなどで食べることは問題ないようですが、日本語では狩るとは「探し求める」意味も含むので、紅葉狩りは山に入って紅葉を探し鑑賞して楽しむことを指しています。
平安時代には「桜狩り」という言葉もあったようで、当時は今のように生活エリアにソメイヨシノはなかったので、自然の山桜を野山に入って探し求め「狩る」必要があったのですね。
現在では、桜のお花見のように観光地や温泉でも紅葉を手軽に観賞できる「紅葉見(もみじみ)」も楽しいものですが、自然の美を求めて野山に「狩り」に行くのもまた風流。
桜前線ならぬ紅葉前線は徐々に南下し北では9月下旬から南は12月頃まで続くので、紅葉に歩調を合わせて狩りに出かけるのも素敵ですね。
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