艶やかな色彩の花びら、4月~5月に見頃を迎える「久留米(クルメ)ツツジ」。江戸時代に久留米藩が作り出したという改良品種で、戦後には久留米地域で多くつくられた日本原産のツツジです。
白やピンク、赤色の花をたくさん咲かせる華やかさ、ヤマツツジやレンゲツツジもそうですが、山岳地帯や寺院、花公園でも一面を鮮やかな花で覆いつくす美しさは幻想的な風景。全国の名所や観光地も賑わうシーズンですね。
家庭では庭木として地植えされることも多いですが、クルメツツジは鉢植えでも栽培ができ室内で楽しむこともできます。陽当たりのよい窓辺や明るい場所に置き、鉢植えなら表面の土が乾いたらたっぷりと水やりを。地植えの場合は基本的に天候任せで大丈夫です。
花が終わったら花がらをこまめに摘み取り、花後すぐに枝を剪定しておくと樹形もスッキリと整います。刈り込みにも強いので花後に剪定することで枝も増え花芽も増やすことができますよ。剪定タイミングに迷う時はぜひプロにご相談を。
ちなみにツツジの漢字は「躑躅」という難しい字が充てられます。音読みでテキチャク、意味は「行っては止まり進まないこと」「躊躇すること」。
「ツツジの花は足を留めてしまうほど美しい」また「ツツジを食べてしまった羊が毒によって動けなくなってしまった」から。というのが由来のよう。クルメツツジに毒性はないようですが、レンゲツツジなど毒をもつ品種もあるので、その点はご注意を。
躑躅(ツツジ):ツツジ科 / ツツジ属 原産地:日本・品種により中国やアジア東部
開花期は4月~5月 耐寒性耐暑性が強い 庭木や生垣などにも利用される植物
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