照葉樹という言葉があります。クスノキ、タブノキ、アラカシ、シイなど、西日本の低地に多い常緑広葉樹のことです。
なぜ照葉樹と呼ぶのか。葉の表面にツヤがあって、光を反射するからです。
あの葉の光沢は、クチクラ層と呼ばれるワックス状の薄い膜によるものです。植物が自分の葉の表面に、乾燥や紫外線を防ぐための保護膜を作っています。照葉樹は一年中葉を落とさない常緑樹なので、真夏の紫外線にも冬の乾燥にも、同じ葉でさらされ続けます。だから特に発達したクチクラ層を持っています。
落とさないから丈夫なのではなく、落とさないために丈夫になった。
照葉樹の葉の光沢は、その木が選んだ生存戦略の表れです。
同じ日に、3年間継続して管理してきた針広混交林にも入りました。
1年目は、とにかく密度が高かった。アカメガシワやタラノキなどの先駆植物が入り込み、林内は薄暗い状態でした。先駆種は撹乱(人の手や台風など)の後の空き地に素早く入り込む植物で、成長が速い分、ほかの木を被圧してしまうことがあります。目指す森の姿に合わない木を整理しながら、少しずつ光の通り道をつくっていきました。
3年目に入った今、林床まで光が届くようになっています。
1回の施工で森は変わりません。切ったその日より、翌年の春に、どんな植物が出てくるかを見る。それが3年目に初めて確認できるものもある。
葉が光る森とは、照葉樹の葉が太陽の光を弾き返す森のことです。光が届く森とは、林床まで光が届くようになった森のことです。
同じ日に、2種類の光に出会いました。
施工の詳細は、剪定屋空のブログに掲載しています。
→ 照葉樹林の手入れと針広混交林の3年目 葉が光る森、光が届く森
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