木を伐る前に、お酒と塩を撒きます。
長年その場所に立っていた木に、手を入れる前の挨拶のようなものです。施主様と一緒に行うこともあります。大げさなことではなく、ただ「ここに立っていてくれた」という気持ちを形にしたくて、続けています。
三重県東員町での伐採作業でも、作業に入る前にそうしました。
今回の現場で特に判断が必要だったのが、梅の木です。幹の内部に大きな空洞がありました。
ウロとは、腐朽菌や害虫によって木の内部が空洞化した状態です。外から見ると樹皮が残っているため健全に見えますが、断面積が減っているぶん、強風や積雪のときに幹が折れやすくなります。特に倉庫や建物、通路に隣接している場合は、倒木や落枝が人や建物に直接及ぶリスクがあります。
ウロの大きさ、位置、周囲の環境、木の傾き。それらを総合して判断します。小さなウロであれば経過観察という選択肢もありますが、この梅の木は空洞が大きく、場所も建物に近かった。今のうちに伐採することが、長い目で見て安全だという判断になりました。
木を伐ることは、失敗や終わりではありません。伐った後の環境をどう整えるか、次に何を植えるか、管理をしやすくするためにどう手を加えるか。伐採はその出発点です。
今回の作業は複数日に分けて行い、ツル植物の除去や一人生えの整理も同時に進めました。一度きれいに整えることで、今後の管理がぐっとしやすくなります。
施工の詳細は、剪定屋空のブログに掲載しています。
→ 三重県東員町にて畑横敷地の樹木伐採と、その先の管理しやすい環境づくり
[URL: https://www.senteiyasora.com/post/mieken-toincho-jumoku-bassai]
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